機材の簡単な接続方法です。
それぞれの役割と使用方法を写真と図解で確認してみましょう。
マイクで音を拾います。
ミキサーに音声信号を集めてそれぞれの音量を整えます。マスターフェーダーを上げればスピーカーから音が出ます。
スピーカーの音質を調整します。
パワーアンプを通して信号と電力をスピーカーに送ります。
用途により適した種類や性能が異なりますので、あらかじめ”何に対して””いくつ必要”なのかを考慮して選定していきます。
人の声を拾うのか、楽器の音を拾うのか、現場によりシチュエーションも様々です。
用途については下の使用例をご参考ください。
スピーチ、ヴォーカルなど
ギター、タム
ピアノ、シンバル
MC,ミュージカル
再生する音を全てミキサーに集めます。集めた音をどこにどれだけ送るのかを調整して
聞き手の人達がストレスなく聞き取れるよう音声信号を調整する機材です。
例えば、Aさんの声をBさんのモニタースピーカーから再生したいが、Aさんのスピーカーには再生したくない。
といった操作や、メインスピーカーから出ているギターの音が大きくて声が聞こえないため
声とギターの音量を整える。等といった操作をミキサーで行います。
機種により入力チャンネル数(集められる信号の数)、出力チャンネル数(送出できる回線の数)、
イコライザー(音色の調整)等、扱える数や性能は異なりますが、基本は一緒です。
現場の規模と内容に応じた選定が必要です。ミキサーの覚えておくと便利な10項目を以下の解説図にて確認しましょう。
音響の現場では音に臨場感を出したり、音をクリアに整えたり、
聞き手の方達によりいい音を届けるために様々なエフェクト機材を使用し工夫をこらしています。
その中でもよく使用されるエフェクトについて解説をしていきます。覚えておくと便利です。
イコライザーは音の余分な部分を削り落とす機材です。
人の耳が聞き取れる音域、低い音(20Hz)~高い音(20kHz)を30箇所のつまみで操作します。
※機種により扱えるつまみの数は違います。
音がこもって輪郭がはっきりしない場合 → 低い音の余計なポイントをカットする。 音がキンキンして耳が痛い → 高い音の出すぎているポイントをカットする。 |
リバーブは音を”残響”させる機材です。
ディレイは音を”遅らせる”機材です。”やまびこ”のような効果も作れます。
音を圧縮する機材です。
目的の音に付いてくる必要のない音を低減させる機材です。
ミキサーや外部エフェクター等で処理される信号は非常に小さい信号です。
その信号を十分耳で聞き取れる大きさの信号まで増幅させるための機材です。
またスピーカーを駆動させるための電力を送る役割も担います。
機種により出力できるパワーが異なるため、スピーカーの許容範囲との関係が重要になってきます。
例えば、10ℓの器に100ℓの水を入れようとすれば当然溢れてしまうように、
許容入力が10のスピーカーに対して100のパワーを送ってしまうと電力が溢れてしまい故障の原因となります。
使用の際は事前に容量を確認した上で使用しましょう。
最近のパワーアンプは信号のボリュームをメーターで管理できるものが多く許容範囲に対してどれだけ信号を送っているか確認できます。
許容範囲を超える信号が入力されるとクリップインジケーターが赤くサインします。
クリップインジケーターにサインが入るようであれば安全なボリュームまで調整しましょう。
スピーカーへ送るパワー量を調整します。
機材にて調整された”電気信号”を”物理振動”に変えて”音”として出力する機材です。
音を届けたい範囲により”配置”
音を届けたい規模により”数”
音の内容により”種類”といった感じで選定していきます。
小規模な現場のメインスピーカーや、ステージ上でのモニタースピーカーとして使用します。
主に12インチや15インチといったサイズのスピーカーをそれぞれ単体で使用します。
小中規模の現場にてメインスピーカーや、大規模ステージ上でのサイドモニターとして使用します。
スタンド式の2way(HI+MID)スピーカーにサブウーファー(LOW)を追加して低域の迫力を充実させるシステムです。
バンドライブやDJ等の小中規模イベント時にメインスピーカーとして使用します。
ともに高出力フルレンジ再生可能な迫力あるメインスピーカーシステムです。
音を届ける範囲が広域な場合はラインアレイシステムを使用します。
ステージ上の出演者がモニタリングするためのスピーカーです。
スピーカーへの信号を振り分ける機材です。
プロセッサーにてHi,Mid,Lowのバランスを整え、それぞれのスピーカーへ信号を分配します。